ごあいさつ

 全国に注目される「音楽のある街高碕」のシンボル

高崎音楽祭委員会 会長
高崎商工会議所 会頭 原 浩一郎

 高崎音楽祭は高崎市制90周年の1990年から、高崎の新しい都市文化の創造、新しい息吹の発信を目指して、毎年秋に開催し、今回で27回目を迎えました。
 高崎市には群馬交響楽団をはじめとして、幅広い音楽活動が根付いています。また、多くのアーティストを輩出するなど、多彩で個性的な音楽活動や音楽シーンのある都市として、「音楽のある街高崎」をキーワードに街づくりを進めてきました。「音楽のある街高崎」は、音楽を通して新しい都市づくりを進めていこうという高崎市民の「高崎への思い」と「まちづくりの精神」を表現したものだといえます。
 その意味でこれまでの高崎音楽祭の歩みは、高崎が「市民のまち」でありつづけてきた足跡であると言えます。ジャンルを超えたさまざまな音楽や多くのアーティストとの出会い、市民自らの表現活動が、市民の心や感性を豊かにし、高崎の都市力や感度を高めてきました。そして、これからも「音楽のある街高崎」をリードする事業として、また、高崎の都市づくりの精神的・文化的なシンボルのひとつとして、その役割を果たしていくことが期待されています。
 今年の高崎音楽祭は、音楽監督・大友直人率いる群馬交響楽団によるオープニング演奏会を皮切りに、世界的に活躍するアーティストによるコンサートなど、クラシック、ジャズ、ロック、舞踊など、高崎らしさを演出した公演を、9月8日から10月9日まで1カ月にわたり開催致します。
 高崎商工会議所におきましても、まちなかの回遊性の向上、新たなにぎわいの創出をめざし、自由に利用できる無料貸し出し自転車「高チャリ」、オープンカフェを楽しんでいただく「高カフェ」、食べ歩いて新しいお店と出会うイベント「高崎バル」、商都高崎の顔である大型店と商店街のキャンペーンイベント「商都博覧会」、高崎まちなか音楽活動など、様々な事業に積極的に取り組んでいます。高崎音楽祭開催中に、高崎の“まちなか”に様々な世代の人々が集まり、音楽、芸術、買い物、飲食などを楽しんでいただき、高崎市街地が更に活性化することを願っています。
 今回も開催に際して多くの市民の皆様、企業・団体の皆様にご協力を賜っております。この場をお借りして、心より御礼申し上げます。

新しい高崎、21世紀の新しい音楽堂と高崎音楽祭への期待

高崎音楽祭委員会 名誉会長
高崎市長 富岡 賢治

 高崎は、古代においては東国文化発祥の地として、江戸時代には中山道随一の商都として栄え、また戦後には全国の地方都市で初めてのオーケストラと公立大学と音楽堂を創るなど、独自の歴史や文化を持つ都市です。
 高崎市はこれらの高崎ならではの歴史や文化を継承し、エキサイティングな新しい高崎の創造に挑んでおります。
 JR高崎駅東口に建設を進めている「高崎パブリックセンター」は、新しい高崎のシンボルとなる都市集客施設です。この施設は音楽ホールゾーンとビジネスゾーンの2つで構成されます。音楽ホールゾーンは「高崎文化芸術センター(仮称)」として、2000人を収容できる多機能なメイン音楽ホール、400人を収容できるクラシックを中心とした小音楽ホール、多様なジャンルの芸術表現に対応できるメインスタジオと合唱やダンス、バンドなど練習の場となる複数のスタジオを設ける計画で、2019年のオープンを目指しています。古今東西の多様なジャンルの音楽や舞台芸術の創造と鑑賞が繰り広げられることを期待しております。
 高崎文化芸術センターは、「質の高い芸術に触れる場所」、「芸術を創造する場所」、「感動を共有する拠点」となることを目指しており、高崎音楽祭の開催趣旨と同様と言えます。都市にとって、芸術や文化の持つ創造性は非常に重要です。文化と産業が融合し相乗的な効果を発揮することで、都市は輝いていきます。高崎パブリックセンターからはじまる「新しい高崎」にどうぞご期待ください。
 高崎の街は、市民によるまちづくりやイベントが盛んです。多くの事業が市民主体で運営され、地元の企業や団体がこれを支え、高崎の街をつくっています。今回で26回目を迎えた高崎音楽祭はその代表的な存在と言えます。多くの市民が企画・運営に携わり、世界的に活躍する音楽家から高崎に縁のある方までが豊かな芸術表現を披露し、多くの人々がそれを楽しんでいます。
 今年の高崎音楽祭では、世界的に活躍するアーティストによる高崎でしか聴くこと、見ることができないスペシャルな公演が予定されています。心行くまで素晴らしい、本物の音楽をお楽しみいただきたいと思います。
 最後に、高崎音楽祭の開催にあたりご尽力、ご支援いただきました皆様に心より感謝を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

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