ごあいさつ

第28回 高崎音楽祭の開催に寄せて

多彩な音楽との出会いをお贈りします。

高崎音楽祭委員会 会長
高崎商工会議所 会頭 原 浩一郎

 高崎音楽祭は1990年から高崎の秋を彩る「音楽のある街高崎」を象徴する音楽イベントとして開催してまいりました。高崎の新しい都市文化の創造と高崎の新しい風を全国に発信することをめざして、今回で28回目を迎えました。
 「音楽のある街高崎」は、群馬交響楽団ばかりでなく、ロック、ポップス、吹奏楽など幅広い音楽が生まれ、根付き、多彩な音楽活動が日常的に展開されています。これを象徴しているのが高崎音楽祭です。高崎音楽祭はジャンルを超えた幅広い公演を行っています。毎年、普段のコンサートでは実現できない高崎音楽祭ならではのアーティストの顔合わせやプログラムを中心に、クォリティの高い、エンターテインメント性に溢れたコンサートを皆様にお届けしています。
 今年も例年以上に豊かな音楽との出会いができるプログラムをお贈りすることができました。オープニングコンサートは、大友直人率いる群馬交響楽団が高崎音楽祭ならではのスペシャルプログラムで華々しくお届けします。
 また加藤登紀子と群馬交響楽団の豪華な共演に高崎第九合唱団が加わり、盛大に百万本のバラコンサートをお送りします。本市出身の天才アーティスト山田かまち最期の詩「生きる」に加藤登紀子が歌を付け、当日初披露することも決まりました。
 日本を代表するフォークシンガーの泉谷しげると元BOOWYのベーシスト松井常松がソロとして音楽祭に初登場。高崎シティギャラリーでプレミアムライブをお届けします。野宮真貴は毎年多彩なゲストと共演していますが、3年目となる今年はコーラスグループ・Smooth Aceと共に楽しいステージを繰り広げてくれます。
 さらに本市出身のソプラノ歌手・本島阿佐子も、革新的な演奏で知られるジャズピアニスト山下洋輔の演奏で、日本の童謡をしっとりと歌い上げます。
 ロシアの一流音楽家による無料公演「日露交歓コンサート」や、高崎映画祭との連動企画「爆音映画祭」やロックの祭典「高崎ロックンフェスティバル2017」など、クラシック、ポップス、ロック、ジャズなど多彩なジャンルで、音楽祭ならではの公演を約1か月にわたり開催致します。
 今年も、高崎音楽祭にたくさんの皆様にご来場いただき、素敵な音楽との出会いを楽しんでいただきたいと祈念しています。
 結びにあたり、音楽祭の開催に際して多くの市民の皆様、企業・団体の皆さまにご支援、ご協力を賜りましたことを心より御礼申し上げます。

高崎音楽祭への期待

高崎文化芸術センターの創造活動の中心に

高崎音楽祭委員会 名誉会長
高崎市長 富岡 賢治

 「高崎アリーナ」が4月1日にオープンし、4月にサカナクションのコンサート、5月にはチアリーディングアジア大会、6月にはバレーボールワールドリーグと全日本体操種目別選手権など、全日本・世界レベルの大会が開催されました。
 高崎アリーナには市民ばかりではなく、国内外からの多くの人が訪れました。群馬県内でここまでビッグなイベントが連続することはありませんでした。これからも連続して多彩な国際大会や全国大会やコンサートの開催が予定され、オリンピック選手のレベルの高い競技を高崎で観戦することができるようになりました。また、群馬県内・高崎市内に大きな経済効果をもたらし始めています。
 さて、2019年春の完成を目指して、高崎駅東口で建設されている高崎文化芸術センター(仮称)は国内有数の機能と風格を備えた音楽ホールであり劇場です。
 高崎アリーナが国際レベルの施設水準を持ち、市民スポーツを推進するとともに、世界のトップアスリートがパフォーマンスを繰り広げる舞台として市民、子どもたちに夢を与えます。高崎文化芸術センターも、国内外の多彩で質の高い音楽と舞台芸術の鑑賞の場として、市民ばかりでなく内外から多くの観客が集う施設としていきます。
 これから高崎の発展には、文化や歴史や芸術の果たす役割は非常に重要です。高崎の個性的な文化や歴史や芸術の蓄積と、それが生み出す新たな創造力や感性がパワーになり、高崎の経済成長や活性化を推し進め、潤いのある豊かな市民生活が実現されていきます。
 高崎文化芸術センターは単なる音楽ホールや劇場ではなく、このような都市づくりを実現していく拠点施設です。芸術や文化がもつ創造性を高め、感動を呼び起こしていくことが、市民の感性やよりよく生き力を育んでいいきます。そしてそのことが高崎の都市としての機能やブランド力を高めていくことになります。
 まさに高崎音楽祭の開催意義や役割はこういったところにあります。高崎文化芸術センターがオープンすると、高崎音楽祭は高崎文化芸術センターと一体化して、高崎文化芸術センターの創造活動のシンボルイベントとしての役割を担っていくことになります。
 高崎音楽祭が全国有数の音楽祭としての存在感をさらに高め、高崎のブランド力を高めていただきたいと思います。
 最後に、高崎音楽祭の開催にあたりご尽力、ご支援いただきました皆様に心より感謝を申し上げまして、ご挨拶とさせていただきます。

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